あの、、ワタクシ、、ニートなんです…

三十路、コミュ障、ニートの戯言。

バイオリンの音色と言えば耳すまなんだよ

翌日はみなとみらいの方に行ってみた。
町を散歩する犬はみんな着飾ったおしゃれな犬ばかりなので、やだ、うちの犬、無理じゃんとか思った。雑種犬は車から控えめに顔を出した犬一匹しか見かけなかった。分かるよ、君、私も一緒だよみたいな、妙な親近感を覚えてしまった。
赤レンガの方を見渡すと何かイベントをやっていそうだったので歩いていくとパンフレットをもらった。
誰か有名な人はくるのかなーと思っているとYUIの文字が。。
うそー!YUIが出るの?見れるの?すごい久しぶりなんだけどー!!まさか横浜に来てYUIのイベントに出くわすとか思ってもなかった。まだ時間があるので、中華街回ったり昼ごはんを食べて時間をつぶす。。
初めは、まあ隅っこの方で聞けたらいいかなぁとか思ってたんだけど、結局ステージ側に移動した。YUIのファンと思われるお一人様のおじさんとかも、まあまあいるようだったので入りやすかった。
クレイ勇輝、あーキマグレンの人かあー、
何故か忘れぬ国家斉唱のふとしと同じAqua Timezの人なんだーと、無料のイベントなのになかなか豪華だと思った。
このイベントのテーマソングらしい曲の演奏が始まって、これがなかなかにいい曲でバイオリンの音色がいい味を出しているのだ。私は、本当になんとなく、耳をすませばみたいだな、天沢聖司みたい~と思ったのだけど、まさかまさかのカントリーロードの演奏が始まってビビる。
クレイの「ジブリの愛してるーのやつですよ、歌って」って言葉に、違うよ!愛してるじゃなくて、大好きだー!だよと心の中で突っ込みつつ、感動してしまった。
もうね、無料のイベントなのに神奈川県のみなさんノリ良すぎです。神奈川県知事も、ノリ良すぎです(笑)。
ボーッと突っ立ってる方が浮くな、って途中で気付いた私は、もう恥ずかしいとか置いといて一緒に歌うことにした。あの、テレビでよく見ては笑ってしまう人差し指を突き出して上下に振る、なんて言うのかな、あのノリに乗っかってみたりして。無料とは思えないほど、盛りだくさんの内容で感激した。
クレイが、本当は去年の秋に予定していたものが台風の影響により今日になったからあえて2017年のままやりました、と言っていたけど、そうだったんだ、そんなタイミングに出くわしたんだな、と。
神奈川県知事も、「神奈川県に税金納めてください」なんて言っていたけど、、すごくいいところだよね、ここ。
なんか、垢抜けてる人が多いし言葉遣いがやわらかいし、何より違うと思うのが、車やバスの音が静かなこと。
えっ?今夜中じゃないよね?昼間だよね?西と東では、車の部品が違うのかな?くらい違うような気がした。
例えば、車来てるけど道を渡ってもいいかな?って迷う状況の時とか、普通に停まって渡らせてくれる車が多いと思った。都会なんて浮く、コワイコワイって思っていたんだけど、もっと早くに来れば良かったって思ったよ、横浜さん。
いや、まあ、私、駅独特の人混みとシャレオツ感が苦手なので、駅では京浜線からJRへの乗り換えも分からないし
そこでは相変わらずパニックだったけどね。。
イベント終了後、港の船が大きな汽笛を鳴らして出港するし、港と汽笛好きにはたまらん、一日だった。住みたい。
クレイ勇輝のSo life goes on、、バイオリンの音色が本当に効いてるし、歌詞もなかなかに良いと思う。MVも、神奈川県の見所が詰まっていて、本当ここすごくない?この県、最強なんじゃない?と思ってしまう、、(笑)。
押し付けがましさがないんだなぁ、きっと。

I wanna know know know know

そんなこんなで寝不足の私がやってきたのは、ブルーライト横浜。電池ぎりぎりのスマホを片手にどうにかゲストハウスに着いてひと安心~。
ってここすごく居心地がいいんですけどー。なんですか、これは。いい年して言うことじゃないんだろうけど、保健室で「ベッド貸してください」って寝てたときのことを思い出す。なんかあまりにも心地が良すぎるので、もう少しここに泊まることにしよう。
よしっっ、これで余裕ができたので中華街へ。そして媽祖廟へ。えーっと、神様にお供え物とか買った方がいいのか?なんて思いつつ線香だけ買って、中国人?のスタッフに教えてもらいながら神様にお参りする。そしておみくじを引いてみる。って、あの棒がこぼれないように遠慮がちに振ってみると全然OKにならない。何度か振ってようやくOKが、、。みなさんあれって何回ぐらいやるもんなんですか。
スタッフのおばさんも「ヨカッタネー」と。んで、おみくじを引き換える時に、スタッフのお兄さんに「あなたそこ拝んだ?」と聞かれる。そことは、その、、つまり安産とか子宝のところである。おばさんも近くに来ていて、、拝みなさいって空気感が半端ない(笑)。
「でも私、結婚もしてないし妊娠もしてないよ?(◎-◎;)」と言うと、しかめっ面したおばさんに
「あなたそれ違うよ~、自分の将来の事でしょうがっ!!」と怒られたので、一応拝むことに、、なんかすみません。
おみくじはー、んー、あなたは努力をしたとか自分を磨けとかそんなことは覚えてるけど紙をなくしてしまった。
それからも中華街を歩いてて、なんかつい占いに入ってしまった。手相500円につられてしまって。
まあ実際、500円で済むわけはないけどねえ、、500円分しか見て貰わなかったら出にくいかな?とかいろいろと考えてて、すごく聞きたいことがあるわけじゃないし、でもやっぱり500円だけじゃ短いし、申し訳ないと思いながらほんの少しだけ追加させてもらう。
お姉さん優しかったのか、嫌な顔せずに話してくれた。
私にとっては、結婚とか恋愛とかは数日前の一件により、尚更どうでもいいと言うか、どうしても聞きたいとかはなかったんだけど、
「あっ、今年、結婚相手にも出会いますね」と言われてしまう(笑)。だから、なんでもいいから外に出てほしい、引っ張ってくれる人だから、と。わざわざ紙に、大事らしい時期まで書いてくれた。すごいプレッシャーなんですけどー(笑)。
と、思いつつ私自身のことは、ごまかしたり、はぐらかしたり、お茶を濁す言い方だけはしないでね、と言われたのがすごい印象的だった。
本当はひきニートとかしてるようなアレじゃないらしく、ガンガン外に出て行く人なんだとか。
そうなのかー、布団の中で一生を終えるのかと思ってばかりいるのに。いったい私はこれから、なにかをするんだろうか。
占いっていうのは当たるか当たらないかじゃなくて一種の「励まし」みたいなもので、背中をおして欲しいときに聞きたいし、そう言うときに人は「当たってる」って思うのかなーとか思う。みんな希望を持ちたいし、絶望するためにわざわざお金なんて使わないよね。だから、ただそうやって励ましてくれたのかなーなんて思いながらも、色々と反芻することはあった。いや、いくら自分が性嫌悪の気が強いと痛感したと言っても、「結婚しないですよ」って言われるより遥かにいいじゃん、人と出会うって言われる方が。私の場合、年も年だし状況が状況だから逃してしまったら、と思う不安も大きいけどね、正直。
自分っていったいなんなんだろうなーと割とベッドの中でもよく考えてしまう。
TWICEのWhat is love?を聞いてると、いい年してヤバくないか自分と思いながらも、
クゲオンジェッチュミルカ オットンサラミルカ
(それはいつなんだろう、どんな人なんだろう)って歌詞に共感せずにはいられない。
I wanna know ~のところの、足のダンスが好きすぎるし、ネクタイしてるツウィ、本当きれいで好き。

どことは言わないでいたい

禁煙室から喫煙室へと移動した私は何をする気にもならず、ひたすら「性嫌悪」とか「Aセク」とか検索して過ごした。
うーん、よくわかんないなぁ。これすら理解できない。
たばこのにおいはすごいけど、誰かのいびきが響いてるこっちの方がいくらか気は楽だった。
元々はあと一泊して京都を観光して帰る予定だったんだけど、このネットカフェはもういいかな。
なんかもう、何がか分からないけど圧倒されてしまった私はこの街をしっかり見て帰ろうと言う気持ちがなくなってしまって、二度と来ないだろうなって思った。
違うネットカフェも、料金+シャワー代とか計算すると、移動すればゲストハウスに泊まれるやん、って気がついて安心安全な女子ドミトリーを予約した。
それにしても12時間パックとかにしてなくてよかったー、一睡もしないまま薄暗い部屋で化粧して私は駅に向かった。まだ朝の5時前なんだけど、向かいのホームには始発を待つ人がたくさん。みんな何時に帰ってきて何時に寝て何時に起きているんだろう。。恥ずかしながら私はほんの数日前まで始発の駅の様子というものを知らなかったんだ。
今日の天気予報は午後から雨~って、傘持ってない。店も開いていない。
始発で用事済ませるも何もどうなんだろう、すごく時間あるけど。昨日の自分自身に動揺しすぎて何も考えたくない。お腹も痛い。
気付いたらよく分かんない駅に着いてて駅員さんに行き先を尋ねたら「○○行って何番だよー」って。
だよーって!!本当にナチュラルに「だよー」っていう柔らかい物言いに感動してしまった。なんて優しいの。
寝てないし、ショックを受けているし、お腹痛いし、朝早いし、何をするでもないけど、移動だけはしてて、なんかもう人生でいちばんアクティブに動きまくった朝だったと思う。
午後を待たずに雨が降りだして思い切ってコンビニで傘を買ったのに、一時間も経たずにご臨終を迎える悲運に見舞われたときはいよいよ泣きたくなったけど、なんだかんだ言っても、ものすごく人の優しさや感じの良さに触れた不思議な時間だった。
お昼ご飯を食べた店ですごい動きまくってる人がいてその人が私のカバンを置く場所を作ろうとしてくれていることに気がついて、大丈夫ですよーありがとうございます!って言ったとき、あれもしかしてこの人知ってるかも?テレビの人?とか思ったけど、もし違ったら気まずすぎるので声はかけられなかった。顔小さいし、信じられないくらい優しいし、もう本当、お気持ちだけで充分だった。
だってこのカバンね、部屋を探す時間と気力がなくてもうこれでいいや!って適当に持ってきた親戚の遺品の超おばあちゃんバッグなの(笑)。アラサーが持つにはあり得ない柄の裏地がついちゃってるやつ。もう仕方がなかったの。
だから、そんなに大事に扱わなくても、もうカバンとしての使命は果たしてると思ってるから、お気遣いだけで嬉しかった。
彼らの話してる内容やお会計をしてた人のお尻ポケットに台本みたいなのささってたからやっぱり、テレビの人なんだろうなぁ。いっきに好きになってしまったやん、もう(笑)。
すごいなぁ、関東。こんなに普通に芸能人に出会すなんて。
昨日あんなに、もうここにはいたくないって思ったくせに出会う人はみんな優しくて、いいところだった(泣)。
言葉が違うのはあるんだけど、言葉が違うだけでこんなに受ける印象が変わるものなんだな、同じ日本なのに。
怒られたりバカにされてるような感じがまるでしない。普通に人間扱いされているように感じるというか、なんだろうこれは。
もうゲストハウスに移動するし、すごい雨が降ってるから全く街の雰囲気を味わうことはできなかったけど、
もうここにはいたくないよ、二度と来ないだろうなんて思ってしまってごめんね、ごめんね。絶対また来きたいよ。
何度も行きたいよ、なんなら住みたいよ(笑)。
土地の神様か、空気か人々か分からないけど、私をぜひまたここに呼んでください(笑)。
私は昨日の落ち込みをとりあえず引きずらずに済んだし、明るい気持ちになれたから本当に助かった。

ラブホじゃないのよ、ネカフェは~♪ははん~

そんなこんなで目的としていた場所に到着した。
着いてしまった・・・。
来たかった場所なのに、なんか、照れ臭い。
町の空気に圧倒されるというか、飲み込まれそう。
歩くぞぉと思っていたのに、さっとバスに乗り込んでしまった。
泊まりは、シャワーさえ浴びれたらいいわと事前に調べておいたネットカフェへ。
パンとおにぎりだけ買って入るも、歩いてこなかったせいで、ナイトパック時間を計算しても朝の5時前に出なきゃいけないってことに。。。起きれるの、これ。
まあーいいや、高くついても最悪延長すればいい。
ジュース飲んでー、おにぎり食べてー、日記書いてとゴロゴロしていたのだけど、一つだけ難点が!
このPC音がおかしい!フルになってるけど、音が遠い。
そこで店員さんに言えばよかったものの、、、俺はバカだ。
テレビ見たり、音の遠いPCで動画見たりしていて、だんだんとお客さんも入ってきてる様子はある。
音遠いなー、隣カップルかー、ふーん。
音遠いなー、、、
さてと、京都に戻ってからの寝床を探すか。。
メロンパン食うか、、音遠いなー、、
うん、、お隣、キスでもしてんのかな??うざー
・・・・・・・・・・・・・・・・えっと、ヘッドホンしてないのかな?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、盛り上がっちゃってますね?
いや、どうにかして聞かないようにしようと思うも
PCはこの状態だ、、、仕方ない、つまんないけど
テレビ見るか、、ヘッドホンを装着し忘れてたせいで
麻生太郎の声が響いてしまうというミスをおかす(笑)。
もうしょうがない、すぐ終わるだろ、すぐ夜も明けるだろ
・・・・・・・・えっ、まだ23:00なの?嘘ーん、、さいあく。
いや、分かんない。なんか、ごまかしようがないし
彼女、すごいなぁと感心しつつも、一年後には子育てに勤しみやがれと呪いをかけつつも、、、ダメだ、、、。
嫌悪感がわきでてしまう。
知ってはいたけどさ、やっぱり私おかしいんじゃんね、、、
ごまかそうにもごまかせない状態で指が震え出してる自分にちょっとショックを受けてしまった、、。
でも、ここで店員さんに音がおかしいよ!とか呼べない。
こんなに雑誌の名前みたいな音が響いてるのに気まずいやん
。隣にクレームつけたいとかじゃないの、PCの音が悪い。超ハデなチャラい店員さんに何て言おう?
まあ、いいや。音がおかしいから部屋変えてって何気に言えば言いか、頑張れ自分と荷物を持ってレジに行き、ボタンを押して店員さんを呼ぶと・・・・・・・・すごい真面目そうな男性がやってきて、、逆に気まずいんですけどーやだなぁ、もう。
お会計ですかという店員さんに対して咄嗟に隣がうるさいって言葉が出てしまった。
気付いていたであろう店員さんは申し訳ありません!ってめっちゃ連呼するし、私は部屋変えてここにいたくないとか言ってしまうし、ごめんね、めっちゃ盛り下がっただろうね。
バカな私は伝票を忘れて、もうあっち行きたくないよと訴えてお兄さんに取りに行ってもらってしまった・・・・・・
喫煙室に移動してからも、部屋が開かないとかまたお兄さん呼びに行ってしまうし、ごめんなさーいと言いながら落ち着こうとしたら、ジュース二杯をこぼしてしまってまたお兄さんに雑巾借りに行く始末、、恥ずかしいしバカみたいな私。
お兄さんは気を遣ってくれたのか雑巾は返却口に置いといてくれたらいいよって。
もうトイレを何往復もして雑巾を洗って絞ってブースを拭いた。
でもシャワー借りるときからお兄さんが片付けしてるとき、店を出るときまで、もうなんだかひたすら気まずかった。
チャラ男じゃなくてよかったーと思う安心感と
お願いだからそんなに目を覗き込まないでー、すべて見透かされてるようで恥ずかしいの!って気持ちで、やばいくらいキモかったであろう、ワタクシ。
でも悪いのは私なのか、PCが悪いのが悲運だったと思う私は店を出るときもお兄さんにぶっきらぼうだったかも知れないね。お兄さん、優しかったからぽんぽんと言葉を発しちゃってごめんね。今さらですがありがとうこざいました。

青春18きっぷっぷ

チェックアウト時間ぎりぎりの10時に出て、18きっぷ二日目にスタンプをおしてもらい、いざ東へ出発。
とりあえず、スマホで調べた時刻を片手に駅のホームに並んでいると電車に乗り込むじじいが、
ぶっきらぼうに「そっちじゃないぞ」と吐き捨てていった。
えっ?マジ?あっ、この列は違う電車を待つ列なんだ!
と気が付いた私も列から飛び出し、ぎりぎり電車に飛び乗った。ありがとう、おじさん。めっちゃツンだけど、助かりました。
18きっぷ旅、よくなかなか座れないと書いてあるし覚悟していたけど、昨日から今日まで普通に座れている、、なんだろう、これはビギナーズラックなんだろうか。
うわっ、関ヶ原ってただの田舎やん~なんなんだ
隣のおばちゃん熱田神社行ってきたんだ、帰りにいいかも?
どんな神社か、あとで調べよー
豊橋駅の構内のトイレめっちゃ臭いんやけど、、、
時間あるけどもう使う気せんわとトイレ行かず
とりあえずあんこが巻かれたお菓子だけ買って電車で食べる
昨日は目の前で始発逃したけど、よくよく考えたら今日はそんなに急ぐ必要がない。完全に移動するだけの日。
せっかく来たから浜松で餃子を食べようと思いつく。
けど、ランチタイム終了時間の関係で良さげな店に行くのは厳しい。分かっていたら京都を早く出れば良かった。
ので、チェーン店っぽいけど駅ビルの店に入る。
お冷やがすごく美味しいんだけど、なにこれ。
周りには老若男女いるけど時刻表見てたり、みんな18きっぱーに見えてしまう謎現象が私の中に起きる。
餃子は昨日に引き続き、顎関節症と戦いながら食べた(笑)。
さーて。これから「地獄」と言われる静岡を通過するのか!
絶対18きっぱーの男子の隣を一席空けて座る。
日が暮れるまでに富士山を見ることは出来るんだろうか。
やっぱり18きっぱーだった隣の彼が荷物を置いていなくなってしまった。
そのうちに電車は街中に入ったのか満員になってきて、隣に座った女性が心配されたようで
「こちらの方って・・・」と言うので
咄嗟に「多分、お手洗いだと思います」と言ったら
「安心しました」と女性、、いい人だぁ。
そして彼はハンカチで手をふきながら戻ってきた。
何を話すわけじゃないけど、おかえりーと心の中で。
女性は降りるときも挨拶してくれた。
そして、日暮れに間に合った富士山との対面!!
って、あれ雲?とか思ってしまうけど富士山、かっこいい。
はじめまして、富士山。こんにちは、富士山。
一両目、私以外に富士山に反応してる人いないやん~
みんな、見慣れてるんだろうな、いいなぁ。
だから、昨日、ド田舎の中国地方を通過してきた私にとっては静岡は全然、地獄ではなかった。見慣れない分、新鮮みがあることもあるけどね。
そこからもいくつか電車を乗り継いだけど、ずっと同じホームにいる人ってやっぱりきっぱーなんだろうなぁ。
茅ヶ崎駅だったかなー、サザンの希望の轍を聞いたときは気持ちが沸いた!これ、本当好きなんだもん。
子供の頃、目覚ましテレビのワールドキャラバン見てた頃を思い出すよ。朝から気持ちが沸くメロディーだよ。
もう好き、この場所好き!

ゲストハウスに泊まってみた

18きっぷを利用するに辺り、行けるところまで行ってしまうと辺鄙なところで降りてしまうと困ると言う憂鬱さがあって、一応下調べをするものの、なかなか出発できず、
ならば、行ったことがあって派手さのない京都で一泊しようと思い立つ。それなら大丈夫だろうと言い聞かせて。
知らなかったんだけど、京都のゲストハウスはなかなかに安い。安かったんだ、、その時は(笑)。
予約はちゃんとできてるんだろうか、本当にこの金額なんだろうかーと不安を抱きつつ、1時間ほど真っ暗な京都の町をさ迷い到着。めっちゃ汗だくになったし、やっぱり方向音痴過ぎるよ、私。町の沈丁花はいい香りだった。
緊張とは裏腹におじさんの「○○さんねー」という軽い接客に拍子抜け。
あんまり旅慣れしてないのがバレバレなのか
「ドキドキしてるの?」って聞かれて、えっ?そんなにドキドキするところなの?と逆に警戒してしまった。
んー、コミュ障だけど私は相手が日本人でもアメリカ人でも例えイエス・キリストでも同じ「発作」をおこすと思うから外人さんがどうだーとかは考えてなかったぜ。
コミュ障に言語は関係なし。ノーボーダー。
でも、近くにいた中国人のお兄さんはすごく感じがよかったし、全然いやな気はせず、寝床も住めるんじゃね?というくらい快適だった。
ただただ、行こうと決めてたご飯屋さんね、
おしゃれだし、地元の人も外国人もカップルも一人飯の人もいてすごく入りやすかったけど、
顎関節症が酷すぎて、、唐揚げがなかなか口に入らなかった(笑)。あ、失敗した~と思った。
あの店の賑わいとどんなお客さんでもありな雰囲気はかっこいいし、ありがたいと思う。
うわ、あいつぼっちじゃね?みたいな心配がいらない。
ゲストハウスでは白人のお姉さんがにっこりと「HI~」と言ってくれたときは嬉しかった。顔合わせる度ににっこり。
まあ、とっさにハイ~なんて出てこないものでどうもって頭下げるんだけどね。
逆にカップルさんは世界が出来上がっちゃってるので、まあなんかもう「こんにちは」とかも、要らないんだろうなって感じ。ひたすら向き合ってるのが目に入ってまぶしい(笑)。
あんまり音を立てないように気を付けてはいたけど
起きてる間は良くても、誰かのいびきはしょうがないねー、と。ただ、普通は不快ないびきも、ここでは逆にうるさい人が一人くらいいた方が、なんか安心かも?って思った。
そして中国語を話すご家族の奥さんが洗濯物を干そうとしている時ね、ここまでは見慣れた普通の景色なんだけど
旦那さんがとっさに気づかなくてごめん、俺がしますよって感じでさっと洗濯物を自分の手に取って干し始めたの見て、す、すごーい!と思ってしまった。
奥さん、起きてくるのも遅かったし、なんかいいなぁって。私は結婚していないから今の私世代の夫婦がどんな役割分担をしているのかとか知らないから一概には言えないけど、、
中華圏ってそうなんですか?こんなにナチュラルに洗濯してくれるんですか?男性が?それも普通に60なるかな、ならないかなくらいの人たちが。
んー、まったくをもって自分のことは棚にあげるけど
中華圏男子いいかも知れないと割りとまじめに思ってしまった。そんなゲストハウスの一日だった。
チェックアウトは、大丈夫なの?というくらいあっさりだったけど、ここのコーヒーがなぜか美味しくて、これから長旅なのにけっこう飲んでしまった。
夜は分からなかった昨日来た道は怖くも何ともない普通の町で、京都府のごみ袋はドンキホーテの袋みたいなんだなぁとどうでもいいことを考えながら京都駅へ向かう。

のっぺらぼうなやつ

もうすっかり先月のことではあるけど、青春18きっぷを使って暇人しかしないのかも知れない旅行というよりかは現実逃避に近いぼっち旅をしてきた。
そこで「ハズカシイハズカシイ」と言う私に
「いいからいいからー」と言って写真を撮ってくれた方がいて、撮ってもらってからしばらくは、もう直視ができなかった。恥ずかしすぎて。
ただ、だんだんと日が経つにつれて、
なんて貴重な機会を恥ずかしさに引き渡してしまったんだ俺はー!と言う気持ちになってきて、今や後悔もしている。
私は(女です)、10代も20代も自己嫌悪に支配されて生きていたから、笑ってしまうほど自分の写真というものがない。
そんな写真嫌いの私が、思いきって直視してみた今回のその写真には楽しそう笑っている自分がいて、おどろいた。
その日は傘もぶっ壊れるような天気で、雨風にさらされて不細工さは割り増しなはずなのに、
こんな笑顔になれるんだ!って思う顔がそこにはあった。
好きなものや人っていうのは私のようなひねくれものからも
こんな笑顔を引き出してくれるんだと素直に感動してる。
これだけでも電車に乗って遠くに行こうって思い立ってよかったんじゃないかなって思う。
なんかねー、ちゃんとあるじゃん顔って思って。
そりゃ試着室の鏡に写るのはブスだし愛想よくないしニートだし美人なんかじゃないんだよ。
でも、言うほど自分の存在をなくそうとしなくてもよかったんじゃないかなーとね、思わなくもない、今は。
12年くらい前だったかな、まだ10代で今よりも病んでて引きこもってた自分は何故かたまたま出かけた時に限って
テレビのカメラに映り込んじゃうことが何度かあって、
当時はマジで「生きててごめんなさい」状態だったから
放送を見ては凹んでたんだけど、あれも今思えばよかったのかなーって思う。
私の10代だった頃の写真なんてほとんどないのに
そしてそれはそれで寂しいことなのに
たまたま映ったテレビ番組はこのネット社会のどこかに
探せば見つかってしまうんだもん。いいか悪いかは置いといて。
それはなんか、別にいちいち保存はしないけど
10代の自分がちゃんといた、一応そこにいたんだ、みたいな。ぼやけたのっぺらぼうの顔が残こっているみたいな感じ。
でも、今回撮ってもらった写真は現像したいけど、
まだまだ恥ずかしさと闘ってる自分がいる。