あの、、ワタクシ、、ニートなんです…

三十路、コミュ障、ニートの戯言。

ニートはハリネズミで男はハムスター

去年ほんの少しだけ頑張ってひきこもりをやめてニートになったワタクシ。ニートの部分が問題なんだよ、と思いながらもとりあえずひきこもりから少しだけ逸脱したのだった。
いい年した女が何やってるんだろう?としきり思うわけだがもうここまで落ちぶれてしまったら荒治療をするしかないし、今さらきれいなものだけ選ぶこともできないと思う。
これまでもネットでさんざん「ニートから脱する方法」等と検索してきたのだがそこには「恋をする」やら「彼氏を作る」やらがあり、そもそもニートの前に「ひき」がつく私には、だ か ら どーやって?と思うことばかりだった。
そんな私なのだが2018年、不覚にも好きな人が出来てしまったのだ。率直に言って彼はめちゃくちゃチャラい男に見えたたし、あー、危険危険って思ったのが初対面の印象だった。
「(女と)やりまくりたい」と5回言われれば「うん」と5回うなずくしかないほど彼の見た目は、あーまあそうでしょうね、分かりますとしか言えないほどそういう言葉がはまってしまう人だった。だからどんな下ネタを言われても、あーそうなんだ、自分とは違うリア充なんだなーって真に受けてしまったし「ラブホで女と寝たあとの写真です」なんて言われたらまさか嘘とか思わないようなそんな人だった。のだが、不覚にもいつの頃から私は彼が好きだなあと思うようになってしまっていた。だって彼は、見た目はチャラいがいつでも人の表情を機敏に察して笑いを取りに来てくれるようなところがあって、ひきニートにとってその勢いのある姿はただただ嬉しいものだったのだ。
あー早く明日にならないかな、寝る時間が惜しいな、なんてトキメキを胸にきっと西野かなに共感しまくれるような自分になってしまっていた。
そんな厳つい見た目の男はいつの頃からか、気分にムラが出るようなってしまって、全く話しかけてくれなくなったり、逆にたくさん話しかけてきたりする日々の差がどんどん激しくなっていってしまった。すごくたくさん話しかけてくれたかと思ったら目の前でフランス人を口説く時もあって、正直なところ恥ずかしながらも私自身の経験の乏しさから、試されているのかただからかわれているのか全く理解ができなかった。
私自身は間違いなく彼を好きではいるのだが、私がときめいている彼の姿はやっぱり、からかっているだけなのかな?と思う不安な気持ちとダメで元々なんだから笑わせてくれたらそれでいいんだよと言う気持ちとがあって、本当はもう好き避けなんかやめようって思っていたのにやめたかったのに、回りの視線とか結局のところ可愛いげのなさからコミュ障をいいわけに彼の話を無視してしまったりした。
「それコミュ障っていうか人によっちゃ傷つけるやつです、傷ついてないですけど」なんて言わせてしまった。
あー、自分自身の自信のなさから人を傷付けてしまったんだ最低だなとハッとした。いつも自分のことしか考えてなくて素直になれなくて傷付くのが怖くて、人の言葉の意味を汲み取れなくて、この男は自分よりもずっと遊んでるから何やってもいいってどこかで思ってしまっていたのだ。ずっと年下のこの人に甘えてしまっていたんだ。見た目の向こうにあるそうじゃない彼を私は見抜けなかったんだ。最低だ。
この一言は本当に言ってもらってよかったと思うし謝りもしたが、当然ながら彼との距離はどんどん開いてしまって笑うことも話すことも目を合わせることもなくなり、微妙な空気が流れたままもう二度と会わない人になってしまった。ばかだなーと思う。別に素直になったから成就したかもとかそんなことじゃなくて、素直にフラれたら、素直に終わったらそれはそれで別に良かったんじゃないかって思う。それができたらこんなに拗らせてないな、とも思うのだがほとほとハリネズミのような自分に呆れてしまった。
見た目だけなら彼の方がよっぽどハリネズミのようだったのに、彼の実態はハムスターのような普通のかわいい男子だったのに、傷付くのが怖くてチャラいチャラいって牽制してしまった自分が恥ずかしい。
そしてその度に「自分チャラくないっす絶対」って返してくれた彼が懐かしい、ついこの間のことなのにすごく昔のことみたいで悲しい。
あーもう自分のバカ自分のバカと悔しくて悔しくて仕方がないのだがひとつ気が付いたことは、エロさを全面に出す人に嫌悪感を全く抱かなかったことだ。
エロさを包み隠さないからこそ、チャラいと言う偏見を持ってしまったところもあるはずなのだが、あれーこんなにエロくてもこの俺が嫌悪感を抱かない人がこの世にいたんだな、と言う部分。こういう人にまた出会いたいなと思う。そして素直に大好きって言いたいなと思う。
人の見た目や言葉をそのままに受け取りすぎず、ちゃんと見抜く力をつけていかなくてはならないと思う。
きっとこの記事を公開したら、恥ずかしいなんてことしたんだーと思うに決まっているがあえてブログに公開しようと思う。