あの、、ワタクシ、、ニートなんです…

三十路、コミュ障、ニートの戯言。

どことは言わないでいたい

禁煙室から喫煙室へと移動した私は何をする気にもならず、ひたすら「性嫌悪」とか「Aセク」とか検索して過ごした。
うーん、よくわかんないなぁ。これすら理解できない。
たばこのにおいはすごいけど、誰かのいびきが響いてるこっちの方がいくらか気は楽だった。
元々はあと一泊して京都を観光して帰る予定だったんだけど、このネットカフェはもういいかな。
なんかもう、何がか分からないけど圧倒されてしまった私はこの街をしっかり見て帰ろうと言う気持ちがなくなってしまって、二度と来ないだろうなって思った。
違うネットカフェも、料金+シャワー代とか計算すると、移動すればゲストハウスに泊まれるやん、って気がついて安心安全な女子ドミトリーを予約した。
それにしても12時間パックとかにしてなくてよかったー、一睡もしないまま薄暗い部屋で化粧して私は駅に向かった。まだ朝の5時前なんだけど、向かいのホームには始発を待つ人がたくさん。みんな何時に帰ってきて何時に寝て何時に起きているんだろう。。恥ずかしながら私はほんの数日前まで始発の駅の様子というものを知らなかったんだ。
今日の天気予報は午後から雨~って、傘持ってない。店も開いていない。
始発で用事済ませるも何もどうなんだろう、すごく時間あるけど。昨日の自分自身に動揺しすぎて何も考えたくない。お腹も痛い。
気付いたらよく分かんない駅に着いてて駅員さんに行き先を尋ねたら「○○行って何番だよー」って。
だよーって!!本当にナチュラルに「だよー」っていう柔らかい物言いに感動してしまった。なんて優しいの。
寝てないし、ショックを受けているし、お腹痛いし、朝早いし、何をするでもないけど、移動だけはしてて、なんかもう人生でいちばんアクティブに動きまくった朝だったと思う。
午後を待たずに雨が降りだして思い切ってコンビニで傘を買ったのに、一時間も経たずにご臨終を迎える悲運に見舞われたときはいよいよ泣きたくなったけど、なんだかんだ言っても、ものすごく人の優しさや感じの良さに触れた不思議な時間だった。
お昼ご飯を食べた店ですごい動きまくってる人がいてその人が私のカバンを置く場所を作ろうとしてくれていることに気がついて、大丈夫ですよーありがとうございます!って言ったとき、あれもしかしてこの人知ってるかも?テレビの人?とか思ったけど、もし違ったら気まずすぎるので声はかけられなかった。顔小さいし、信じられないくらい優しいし、もう本当、お気持ちだけで充分だった。
だってこのカバンね、部屋を探す時間と気力がなくてもうこれでいいや!って適当に持ってきた親戚の遺品の超おばあちゃんバッグなの(笑)。アラサーが持つにはあり得ない柄の裏地がついちゃってるやつ。もう仕方がなかったの。
だから、そんなに大事に扱わなくても、もうカバンとしての使命は果たしてると思ってるから、お気遣いだけで嬉しかった。
彼らの話してる内容やお会計をしてた人のお尻ポケットに台本みたいなのささってたからやっぱり、テレビの人なんだろうなぁ。いっきに好きになってしまったやん、もう(笑)。
すごいなぁ、関東。こんなに普通に芸能人に出会すなんて。
昨日あんなに、もうここにはいたくないって思ったくせに出会う人はみんな優しくて、いいところだった(泣)。
言葉が違うのはあるんだけど、言葉が違うだけでこんなに受ける印象が変わるものなんだな、同じ日本なのに。
怒られたりバカにされてるような感じがまるでしない。普通に人間扱いされているように感じるというか、なんだろうこれは。
もうゲストハウスに移動するし、すごい雨が降ってるから全く街の雰囲気を味わうことはできなかったけど、
もうここにはいたくないよ、二度と来ないだろうなんて思ってしまってごめんね、ごめんね。絶対また来きたいよ。
何度も行きたいよ、なんなら住みたいよ(笑)。
土地の神様か、空気か人々か分からないけど、私をぜひまたここに呼んでください(笑)。
私は昨日の落ち込みをとりあえず引きずらずに済んだし、明るい気持ちになれたから本当に助かった。